健康情報 |
|
|
|
冬場に起こることが多いと思われがちな膀胱炎、しかし実際は季節に関係なく起こっています。これから迎える夏場は、クーラーなどで過剰に冷やされる為に、かえって膀胱炎が起こることが多いともいわれています。1
膀胱炎
膀胱の粘膜に炎症を起こす病気で、原因の大部分を占めるのが細菌感染です。起炎菌は大腸菌が最も多くなっていますが、その他にもブドウ球菌、緑膿菌などいろいろなものがあります。
しかし、これらの細菌はどのような経路で膀胱に浸入してくるのでしょうか?
最も多いのは、細菌が外尿道口から尿道を通って膀胱に浸入してくる経路です。
本来、身体が持っている防御機構により簡単には細菌が侵入できないような仕組みになっていますが、疲れや冷えなどがある場合には抵抗力も弱って細菌感染が起こりやすい為、膀胱炎につながるのです。
さらに、過度な排尿を我慢することや、便秘・月経なども膀胱炎を起こす誘因となります。
|
女性の5人に1人は膀胱炎!
働く女性に多いともいわれ、5人に1人はかかったことがあるといわれます。これは、身体の構造上の問題があります。男性の場合は尿道の長さが17〜20cmくらいありますが、女性の場合は4〜5cm程度しかありません。 その為、男性は細菌が尿道に入っていても、膀胱に達する前に排尿によって流されることが多いのですが、女性では尿道口が肛門の近くあるため細菌が感染しやすく、さらに膀胱に入り込みやすくなっているのです。
|
膀胱炎の症状
膀胱炎は大きく、急性膀胱炎と慢性膀胱炎に分けることができますが、ここでは全体の90%を占めるといわれる急性膀胱炎の代表的な症状を挙げてみます。
突然の頻尿:通常は1日5回くらいのところが、ひどい時には1時間に1〜2回以上も排尿するようになります。
排尿痛 :排尿時の焼け付くような痛みや、排尿とは無関係な腹腔部(下腹)の重苦しい痛みを訴えることもあります。
尿混濁または血尿:尿中の白血球が多くなり、肉眼でも白っぽく濁っているのが解ります。
発熱 :腎孟腎炎を合併した場合は発熱することがあります。
|
膀胱炎の予防
@ 多めの水分を取る
尿の量を増やしたり排尿回数を増やすことで膀胱内の細菌を洗い流す。
A 排尿を我慢しない
尿が膀胱に溜まっている時間を短くすることで、細菌の繁殖を防ぐ。
B 清潔にする
特に、女性の場合は尿道から細菌感染しやすいので、常に清潔に保っておくようにする。
C 疲れないようにする
細菌に対する抵抗力が弱まってしまうので、身体を疲れさせないように気を付ける。
|
|