漢方
ホルモン治療に代わり、副作用のない治療法として注目されているのが、漢方療法です。漢方で言う更年期障害とは、「気と血の滞り」によって起きていると考えています。したがって、この気と血の乱れやバランスを整えていく必要があります。人間の体は個人個人によって違います。
一言で更年期障害といっていますが、上記に記したように症状はまちまちで、体質や一番の訴えによって薬が変わってくるのです。漢方では、個人の原因・体質に合わせて選薬していきます。
◇女性の要薬“当帰
当帰の代表的な働きは増血の力があります。当帰は、ニコチン酸・ニコチン酸アミド・パントテン酸・ビタミンB2等を含み血液の循環をよくしたり、赤血球の生産に働くビタミン類を多く含んでいます。又、身体の各臓器に滞っている血液を循環させるので、血行不良の体質も改善されます。更に、当帰の精油成分には、血行不良や貧血からくる、めまい・冷え性・冷え痛みなどを楽にする作用もあります。又、興奮してたかぶっている神経を抑える働きがあるので、貧血や血行不良からくるイライラといった神経の乱れを整えます。
この様に、当帰は多くの女性が抱える、血行不良から来る問題を解決する作用がある生薬です。漢方では一つの生薬よりいくつかの生薬を合せることによって、相乗効果が現れてくるのです。
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